2008年度からスタートした特定健診・特定保健指導は、第3期までが終わり、2024年度から第4期がスタートしました。
高齢化の進展と生活習慣病患者の増加により、国民医療費は年々増加しています。膨らみ続ける医療費の適正化を図るとともに、生活習慣病を未然に防ぐために、40歳〜74歳の被保険者・被扶養者を対象に特定健診・特定保健指導の実施が健康保険組合など医療保険者に法律で義務化されています。
特定健診の受診率や特定保健指導の実施率が基準に満たない健保組合には、ペナルティとして国に納める後期高齢者支援金に加算されます。後期高齢者支援金が加算されると、保険料率の引き上げにつながりかねません。特定健診、特定保健指導は毎年必ず受けましょう。
2024年度からの変更点
●喫煙と飲酒に関する質問内容が変更
より正確にリスクを把握できるように喫煙と飲酒に関する質問が細分化されました。
●健診項目に『随時中性脂肪』が追加
やむを得ず空腹時以外に採血を行う場合は、食直後を除き随時中性脂肪でも可能となりました。
第4期の目標値(総合健保)
第4期の目標値は、特定健診実施率85%以上、特定保健指導実施率30%以上です。 |